【図書の家】漫画作品データ

漫画作品データ／作家別（や）

山岸凉子　やまぎし・りょうこ／Yamagishi, ryoko

北海道出身、東京在住。1947年9月24日生。1969年「レフトアンドライト」（『りぼん』掲載）でデビュー。本格的バレエ漫画「アラベスク」で人気を確立。神話や社会的事件を題材に人間心理を分析的に描いた作品など多数。代表作は「日出づる処の天子」「妖精王」萩尾望都、竹宮惠子らとともに“24年組”と呼ばれる。最新作「舞姫-テレプシコーラ-」を『ダ・ヴィンチ』に連載中。
ファンサイト［山岸凉子のカテゴライズの夜は更けて…］

ゆうれい談

［初出］	『りぼん』1973年6月号付録（集英社）
［頁数］	-
［紹介］	作者本人が語り手となって登場し、現実に自身で体験したり、漫画家仲間に聞いたりした幽霊の話をエッセイ漫画的に描いた作品。当時の仕事場風景や、漫画家同士の交流の雰囲気も伝わってきて楽しい。萩尾望都の幼少時の幽霊体験談や、一緒に旅行した時の目撃談、大島弓子の不思議な予知夢の話などもある。

［この作品を読むには］


◆セブンコミックス『ゆうれい談』（小学館／1978）	◆あすかコミックススペシャル・山岸凉子全集17 『ゆうれい談』（角川書店／1986）	◆MF文庫『ゆうれい談』（メディアファクトリー／2002）

［入手難易度］
★☆☆☆☆		文庫が新刊で入手可能です。

［コメント及び関連ページ］

あの漫画を今日は読もう／vol.5『こわい話』

data作成：2006/8/31

天人唐草

［初出］	『週刊少女コミック』1979年2号（小学館）
［頁数］	-
［紹介］	派手な洋装をした女性が奇声をあげ空港内を闊歩する、衝撃的なシーン。その女性に「岡村響子、30歳」とだけ説明されるのみ。物語は平凡な市井の女性が狂気の檻に囚われるまでの経過を分析的に積み重ねていく。厳格な父の下で、女性はかくあるべきと押しこめられ、正常な成長を損ねた響子が陥った大きな落とし穴。作者の得意とする心理分析的な要素を盛り込み、親子関係や心的成長を深く考えさせる作品。

［この作品を読むには］


◆サンコミックス『天人唐草』（朝日ソノラマ／1980）	◆Ａ５判ハードカバー『狐女・天人唐草』（小学館／1981）	◆山岸凉子作品集『傑作集４　夏の寓話』（白泉社／1984）＊ハードカバー豪華本	◆あすかコミックススペシャル・山岸凉子全集26 『天人唐草』（角川書店／1987）	◆文春文庫ビジュアル版『天人唐草　自選作品集』（文藝春秋／1994）＊２種類のカバー装丁がある。上の書影は初版。

［入手難易度］
★☆☆☆☆		文庫が新刊で入手可能です。

［コメント及び関連ページ］

あの漫画を今日は読もう／vol.17『春の花』

data作成：2007/4/8
＊作品所収本については「山岸凉子のカテゴライズの夜は更けて…」を参考にしています。

舞姫－テレプシコーラ－

［初出］	『ダ・ヴィンチ』（メディアファクトリー）第1部：2000年7月号～2006年11月号第2部：2007年12月号～
［頁数］	-
［紹介］	バレエ教室を経営する母の元で姉とともにバレエを習う主人公・六花。プロになることを強く意識している姉・千花と違い、素質はあるもののおっとりした性格。が、踊りだけでなく、豊かな想像力とセンスで振付師としての才能を教師に見出されつつある。今までのバレエモノと違い、現代日本で実際にバレエを目指す少年少女達や教師達の悩みや現実、挫折をリアルに描き、話題となる。2006年10月に第一部終了。第二部が07年12月号から再開され、現在も連載中。

［この作品を読むには］


◆MFコミックス『舞姫－テレプシコーラ－』（メディアファクトリー／2001-2007）全10巻	◆MFコミックス『舞姫－テレプシコーラ－　第2部』1巻（メディアファクトリー／2008）

［入手難易度］
★☆☆☆☆		新刊で入手可能です。

［コメント及び関連ページ］

		あの漫画を今日は読もう／vol.11『ライバル』
		あの漫画を今日は読もう／vol.12『2006年の漫画』座談会
		あの漫画を今日は読もう／vol.27『図書の家おすすめアドベントカレンダー2008』

data作成：2006/12/09, 12/30、2008/12/6

●書影はamazonアソシエイトプログラム、bk1ブリーダープログラムを参照、または、所蔵本を撮影しています。
●［入手難易度］は「たけのこ書林」店主・田中さんにdata作成時点で取材しています。
　たけのこ書林は絶版少女漫画中心のネット古書店。目利きな店主が紹介する楽しいコメントが誘い水。懐かしい一冊に出会えます。

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