HOME萩尾望都研究室少女漫画研究室展示室BBS中庭
サイト内検索 AND OR

 日々の折々、図書の家研究員がおすすめ漫画をナビゲート。
 今回はマンガ研究者のヤマダトモコを迎えて、この一年の漫画を振り返っての大座談会SP!
 女6人、あれもこれもと到底語りつくせぬ漫画談義。どうぞ皆々様も輪に加わっているつもりになって、ご一読くだされば幸いです!
過去INDEX] 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25  26

作家INDEX] dataアイコンをクリックすると作品の詳細データがわかります。

座談会参加者 special guest:
 卯月もよ  小西優里  天野章生  岸田志野  城野ふさみ ヤマダトモコ(マンガ研究者)


:久しぶりだよね〜〜こんなにそろって話すの。
:そーだねー
:よろしくでーす
:2006年は激動でした(笑)
:いそがしかったですね(笑)
:ヤマダさんはテレビも出ちゃったもんね!
:でちゃった。
:ですねっ!


*座談会中では基本的に敬称を略しています。


■よしながふみ、オノ・ナツメが絶好調!

:私は今年はいつもよりいろいろ漫画をよんだつもりです。初めて読んだ作家もけっこういたし。
:その中で印象強かったのは?
よしながふみかな?「フラワー・オブ・ライフ」「大奥」よかったです! 今更ながら、よしながふみの良さがわかった…とかいうと殴られそうだけど!
:あははは(笑) 今までいいと思ってなかったの?
:絵がちょっと苦手だって言ってたですよね、もよさん。
:結構癖がありますからねー。
:なんか下唇ははじめ抵抗感あるみたいです、皆。私は人に言われてはじめて「そうかな?」って思った。
:下唇より頭が欠けてるところが…
:あ、あたま?
:い、いや、あまりつっこまないでください、今は全然気にならないしーー!!(笑)
「フラワー・オブ・ライフ」連載で読んでる人は?
:皆コミックス派かな。私も読んでないの。この先どうなっていくのかとても知りたい。
:たしかもうすぐ終わるはずです。(註1)
:じゃぁ4巻で終わりってことか。
:4巻で終わりかぁ。。。
:あの作品は、ジャンルは何なんですかね?
:青春モノ(笑)ぶっちゃけた先生もよい。同人誌をクラスで回覧して、それ劇にまでなっちゃって(笑)
:青春ものを描いてたんだと思う。高校もの。劇! すばらしかった!
:漫画描いてる女の子がほんと良かった〜! 3巻の洋服屋さんのエピソードやクリスマスの話も好きです。
:洋服屋さんの話、良かったですよね〜。
:青春ものなんだ。確かに高校生だけど。「高校デビュー」「ピーチガール」とはまた違う高校生だね〜(笑)
:でもねー、私はいわゆる普通の青春群像モノではない気がするんだよねー。主人公とかそれに準じる人がすごい迷ったりとかってないでしょう? あんまり物語的ではない。
:なるほどー。だからかな、私は人間関係とかコミュニケーションの教科書みたいだなって読んで思ってました。友達との関係で悩んでるような高校生とかにまず読んでほしい、みたいな。
:じゃあなんだ・・・人生啓蒙マンガ?
:いや、「啓蒙」とまでは。「人生相談」くらいかな?(笑)
:なるほどね。じゃあ「大奥」は? ジャンルは何ですかね?
「大奥」はSFでしょ?
:SFだよね? 
:SFと紹介されてるの見るけど、SF・・かなぁ。ファンタジーなんじゃ?
「大奥」は、SF大賞とかとりそうだ、わからんけど(笑)
『MELODY』は粒が揃ってるなぁ。
「大奥」衝撃でしたよねー。
:長編になるらしいです。ついてく、どこまでも。
:長いのかー、楽しみだなあ。
:やっぱ2006年って、よしながふみブレイク?
:どーなんでしょうか、「大奥」が話題になったのって去年ですよね?
:あ、そっか、去年になるのか。
:1巻がやたらメディアに取り上げられてたのは。去年よね。
:今年はよしながふみは露出としては対談多かったかなと。さらに注目の年だってのは言えると思う。
:そうだね、対談、インタビュー。『このマンガがすごい!2007・オンナ版』(宝島社)にもインタビューのってます。
『新世紀エンタメ白書2007』(毎日新聞社)にも。
川原泉さんとの対談(註2)も面白かったよ。『このマンガを読め!2007』(フリースタイル)での萩尾さんとの対談も、まだ読めてないんで楽しみです!
:おおいそがし。
:じわじわブレイク。あれ、日本語変だな。今年はというと、オノ・ナツメも耳にする様になりましたねー。
:オノ・ナツメはヤマダさんの背中押しで買いましたv 書店ではエライ目についた、絵が個性的だから〜。ヤマダさんお薦めありがとうーって感じです。
:オノ・ナツメも今年ブレイクですか? ヤマダさん、前から注目作家?
:みなさん読んでますか?私は、今双葉社に出版社が変わったWEBマンガ誌『COMIC SEED!』でネット連載してたマンガ『LA QUINTA CAMERA 5番目の部屋』の最初の単行本からです。最近単行本化されたのは再版なの。
:わたし、「not simple」読みました。
:同業者には早くから注目されてたって印象があるかな。私は4冊くらい。
「5番目の部屋」読みました。
:私は別名義のを一冊。私もイタリア好きなので好印象です(笑)
:同人時代のファンの子は同人の方が良いとは言いますねぇ。
:同人時代からのファンはすごく多いみたいです。
:いつデビューでしたっけ。
:デビューはBL系で結構早いのでは?
:1996年ごろから活動してて、同人誌を30冊くらい出してらっしゃるそうですよ。
:うん、コミティアでは結構前から評判でした。
:絵がスゴイですよね、個性的で。
:なんかわたし多田由美(註3)の今版? って思ったんですが。ちょっと違いますか?
:スタイリッシュってことかな?
:アートっぽいってことですね?
:うん、私が読んだ「not simple」はすごく映画的で。最初は少し読みにくい感じもあったんだけど、面白かったです。
:私は、多田由美もオノ・ナツメも好きですが、オノ・ナツメのほうが格段に読みやすいと思う。「not simple」も、よかったです。
:でも「not simple」が彼女のメインストリームじゃないんですよね? この路線じゃないほう、「リストランテ・パラディーゾ」とか。
:そうそう、二つの絵柄があります。縦長の絵と短めの絵があるのです。
:へえ、「not simple」が短めなんですね?
:使い分けてるの?
:話のタイプよって絵柄を描き分けているみたいですねー。
:そうなんだ。ストーリーによってわけるんだ。
:わたしは「さらい屋五葉」が好き。江戸時代の話なんだよ、イタリアの絵の人がしっかり時代モノが描けるってのがスゴイ。イタリアとか実際に行っておられたんでしょうか?
:イタリアは留学しててかなり本格的らしいです。読売新聞の記事で読みました。
:ほーー。
:やっぱり。作中に留学してる女の子とか出てきて、あれに近かったのかなと思ったりしてました。
:イタリアは何で留学してたんですか?
:語学留学だそうですよ。5年前に10ヶ月間。




フラワー・オブ・ライフ
よしながふみ
●『Wings』(新書館)で2003年7月号から連載。“漫画描いてる女の子”とは主人公とはクラス違いの女子・武田さん。読んだ人が夢中になって読むドラマチックな漫画を描き、クラス全員が回覧する状況となっている。
(註1)たしかもうすぐ終わるはずです。…
12/28発売の『Wings』2007年2月号で完結した。




大奥
よしながふみ
『MELODY』(白泉社)に連載中(2004年8月号〜)の長編作品。2巻が11月に発売。

 


高校デビュー
河原和音



このマンガがすごい2007・ オンナ版
*よしながふみインタビュー


新世紀エンタメ白書 2007
*よしながふみ×桜庭一樹対談


(註2) 川原泉さんとの対談
『MELODY』2006年12月号(10/28発売)掲載。12ページ(それも3段組(笑))にわたって食べ物から漫画まで語り尽くしている。



このマンガを読め! 2007
*萩尾望都×よしながふみ対談





not simple
オノ・ナツメ


LA QUINTA CAMERA〜5番目の部屋
オノ・ナツメ


リストランテ・パラディーゾ
オノ・ナツメ


さらい屋五葉 1巻
オノ・ナツメ

オノ・ナツメのプロフィールなどはこちら↓で。

 

(註3) 多田由美
1986年『ASUKA』にて「ウォーレンの娘」でデビュー。初の単行本が出た当時、竹宮惠子が帯で絶賛していたのが印象深い。現在も各誌で活躍中。



■コラボレーション、メディアミックス花盛り

:あとなにが面白かったですか?今年。
「月館の殺人」の完結は今年でしたよね?
:上巻は去年、完結編の下巻は今年。
:最近、間が長く開くのって多くないですか? 「月館の殺人」分厚かったな高かったな(笑)。
:あれ、結構、人死んでますよねえ。
:大量殺人事件ですよー。
:ミステリーですけん。
:そうですね。死んでる。「名探偵コナン」みたい。
:死んでるね〜。よく考えると結構ひどい話(^^;。
:なのに面白い(^^;
:ひどい話なのに、あの味ってやっぱ佐々木倫子だからだよねえ。
:飄々。
:淡々。
:原案だとけっこう陰惨な話なのでは・・なのに、佐々木倫子にかかると、あの味!
:佐々木には陰惨という文字はない(笑)。
:すごいコラボだった(笑)。
:またこういう企画モノ読みたいですね〜。原作者ファンの感想はしらないんだけど。
:どうなんでしょう(笑)。
:いや、面白かったんじゃ? 私、綾辻作品結構好きでずいぶん読んだけどいいんじゃないですかー?
:存在としては面白かったので基本的に皆に同意なんですが、あの作品自体がすごく面白かったかというと、私自身は実はそーでもないかなあー。
:あ、実は私も…
:ミステリとしては駄作っていう感想を書いている人もあったよ。
:へぇ?
:確かにコラボとしての面白さの方が先に立ってるかもしれないですね。
:最終的にミステリとしてはどうなのか、ってうーん・・そうだなあ。
:いや、ミステリとしてはどうかってより漫画として、のほうが私にとっては重要ですが!
:テツ(鉄道オタク)が流行った・・・オタクと同じようにテツも市民権を得たっ ていうか明るいところに出てこさせられた。
:ああ、それもありますね、テツブームがきてた。





月館の殺人 下巻
原作/綾辻行人・漫画/佐々木倫子


:掲載誌が『IKKI』だから。
『IKKI』は編集長がテツなんですよね。
:江上編集長。元々有名なおひとですやねー。
:編集長がそうなんだ。テツブームは編集長命令だった、ってことで。
:編集長がテツで、ああいうふうに、テツテーマでいっぱい出せるってすごいですよね。
:編集長は『I love Switch Back (アイラブスイッチバック)』ってホームページを作ってる。
『I love Switch Back』。そのページ・・・見たことある・・・!
:おもしろいー(笑)。
:愛があるな?
『IKKI』なら、「鉄子の旅」は手放しで好きです!
:私も「鉄子の旅」なら、テツの面白さと殺人の温度差を感じずにすむのでそっちのほうが。…いや、すまんです、偉そうで。
:それこそみんなが好きな「のだめカンタービレ」は私は苦手だし、好みの問題よねぇ。
:あ、それも私・・・(笑)。
「のだめ」苦手なの!?(笑)。
:あはは、空前の大ヒット「のだめ」苦手な人が2人も!(笑) 可笑しい。私は好きだよ。もうずいぶん前になるけど、千秋さまのラフマニノフのとことか超盛り上がってたもん。
:私も! 「のだめ」はクラシックファンには大うけですよー
:ヤマダさんは?
:好きすね。最初は、これまでの音楽マンガの傑作と比較しちゃって、なかなかノレなかったけど、今は好き。
:でもちょっと長いよね・・・。
:着地点が見えてるとは思うので。「のだめ」もメディアミックス凄かったですね、今年。CDにドラマに、アニメにもなる。
:今年最終回を迎えた「ハチミツとクローバー」とかも。
「天然コケッコー」も映画になるし。これもアニメやドラマが作られたりして?
「DEATH NOTE」はドラマ・・・はなかったか(笑)
「デスノ」は少年マンガの中でガンバってたマンガだけど、女性ファンが多い。
:そですねー、女性に受けないとあそこまでヒットしないんだよね。
「NANA」とかもスゴイ売れてますね。(註4)
:売ってます。なんか、出版社が女性マンガが商売になるってやっと気づいた。電車の広告とか、すごい熱の入り様だ。
:これ幸いと、みんなで儲ける(笑)。


鉄子の旅 5巻
菊池直恵(漫画)
横見浩彦


のだめカンタービレ
16巻
二ノ宮知子



ハチミツとクローバー
10巻(完結)
羽海野チカ


天然コケッコー
くらもちふさこ



DEATH NOTE 
12巻(完結)
原作:大場つぐみ 作画:小畑健


(註4) NANA
12月にコミックス4巻分をまとめた雑誌版総集編『NANA the first! 1-20』も出た。

 



■少女漫画以外では…

「DEATH NOTE」の話出たところで、少女漫画以外も。
「おおきく振りかぶって」面白いです。「おおふり」読むと、スポーツは心理戦だってことがわかって。
:今年後半に連載してた花井の田島コンプレックスの話とか、すごいよかった〜。ヤマダさん、誰が好きですか?(笑)。
:誰って(笑)。
:えーと。あべ。女監督もコーチも好きです。(註5&6)
:あべ!! そうなのかー。
「おおふり」は買いました〜まだ積んでます(笑)。
:5巻で止まってる、私。あの漫画って、人が多すぎない?(笑)。
:多すぎません(笑)。
:野球は1チーム9人しかいないわよ。
:だって何チームも出てくるんだもん。
「テニスの王子様」の方が、多すぎませんか?(笑)。
:サッカーだと11人もいるからまだ野球なら・・・。
:二人しかちがわんよ?(笑)
:いや、「おおふり」って名前と顔と学校と一致しないよねー。でも実際観戦してもたぶん顔なんてわかんないし。しかし、これ読むと、ああ野球やってんのねえ高校生・・・ってそういう感慨が(笑)。
:まぁリアルでも背番号たよりに見てたりするし?(笑)。
:見た目のキャラの描き分けが、あんまりできてないってもよさんは言いたいんだろうけど、あれは顔、把握しなくてもいいと思うんだよ(笑)。
:キャラの描き分けは小西さんから見たらできてる?
:いや、できてないと思うよ(笑) でも、そこもいいのよ! あれは。
:あはは、「キャプテン翼」でもキャラ見分けつかんけど。
:つい何度も読み返してしまうよね。読み返すうちに会話で誰だかわかってくる(笑)。
:うーん、描き分けもできてないのかもだけど、なんというか、作者が全員に思い入れ強くて、それは良いことなんだけども・・・。この調子で全員の伝記を描くつもり?と思ったら、先がすごく長いんじゃないかと思って。ちょっと読むの休もうと(笑)。
:“全員の伝記”ははは(笑)
:意外とすんなり終わりそうな感じもあるけどね。
:いいじゃない、思い入れみんな並列で。まあ、もよさんはストライクゾーン狭いから(笑)。
:狭量なんじゃない?
:いや、好みがはっきりしてる、っていうことじゃないかな(笑)。
:絵の好みは厳密にあるよね。私はあんまり絵の好み厳密じゃないけど。 だからもよさんが、たまにその大きな壁を乗り越えて好きになってくれるとすごい嬉しい。
:・・・・自分ではどこに壁があるか意識できないんだけど・・あるんだねーー;




おおきく振りかぶって
6巻
ひぐちアサ
●2006年第10回手塚治虫文化賞新生賞を受賞。2007年1/23に待望の7巻発売。

(註5)あべ
キャッチャー↓

(註6)女監督
モモカン↓

:私は岸田さんとヤマダさんおすすめの「デトロイト・メタル・シティ」。 あれダメなんだよねー。やっぱり好みだよねー。
:あれはそれこそストライクせまいだろう(笑) 私は大好きだけど!
「デトロイト・メタル・シティ」は、嫌いな人がいるべきマンガですよ。みんなが好きっていったらコワイ。あれはでも、みんながマネしてたなー、クラウザーさんとか、女社長の口調を。
:嫌いな人がいるべきマンガ…そうそう、わかる。「この漫画を読め!2007」で一位になってたけど(笑) 一位にするような漫画かー! と思ったっすよ。
:あれはポイント累積のランキングだから(笑) 一位に押す人ばかりじゃなくても、手堅く点を稼いだ。
:やっぱり、誰にでも勧めるってよりは、あの漫画は好きそーなひとにさりげなく、って感じですね私も。
:そういうのもあっていいよね。なんでも万人受けしちゃつまらない。
:あとよく勧められるのは「へうげもの」? まだ読んでないけど^^;
「へうげもの」はもうちょっと間口広いと思うよ(笑)。
:わたしも、なあ、「へうげもの」は・・・もしかすると私は時代もの、いまいちなのかも。前の陸上漫画とか面白かったしこれも読んでもいいんだけど。
「へうげもの」は私もまだです。
「へうげもの」!! 好き!!! でも怪作の部類だと思う。
「へうげもの」はー、私にとって萌え漫画なんですよー。あれは美意識の話なんですよね、業っていうか。そういうものの為に命を賭して闘う男たちの様がね、ココロ震える。みんな人間臭くかっこいい。
:「へうげもの」って萌えるマンガなんだ。かっこいい話なんだ? タイトルから想像つかない。
:各キャラクターの好きな色が、キャラクター紹介で出て来るの、ああいうのも好き。古田左介(織部)→グリーン&パーシモン、織田信長→レッド&ブラック、豊臣秀吉→ゴールド、明智光秀→パープル、千利休→ブラック……萌え〜(笑)
:好き好き。いちいち気が利いてて。あと「へうげもの」は音楽漫画なんですよ(笑)。
:音楽漫画なの?? タイトルを見てただけだなーひとさまの評判で。
:ええ〜? どこが?
:そうそう。サブタイトルが全部音楽にちなんでるの。いいよね!
:過去のロックの名曲とかの。ちゃん と話の内容にあってるんすよねー。
:へええーーーー知らなかったー。岸田さん好みっぽい!
:例えばどんな曲なの?
:「哀しみの天主(哀しみのアンジー)」とか。「信長ON MY MIND」とか。
:もじりだ。
:をーかっこいい。ロックとは限らないの? 
:限らない。
:オンマイマインドは「いとしのエリー」?
:オンマイマインドは、「我が心のジョージア(Georgia On My Mind)」。「哀しみの天主」よかったな・・・(T-T) 私いままで読んだ本能寺の変がらみの話で「へうげもの」がいちばん面白いで す。
:新しい漫画になっとる?
:なっとる。「もやしもん」は? 同じくひらがなタイトルつながり。
「もやしもん」絵が好みが分かれると思う。でも面白いよ。
:あとあれも終わったんだよね? おたくの学生の・・終わったと聞いたので続きよんでみるかと思った。
「げんしけん」
「げんしけん」面白かったよ。スゴイ凝ってた。
:凝ってる話はいいね。
「ヒストリエ」とか続きまだか〜〜。長い・・・間が。
「ヒストリエ」!! 早く出せ!!!
「ヒストリエ」はさあ、ぜんぜん連載載らないから(笑) 載ったと思ったら前なんかペン入れまだのやつが載ってた。
:載ってないんだ〜。じゃぁまだまだじゃん。



デトロイト・メタル・シティ
若杉公徳

 

 

 



へうげもの
山田芳裕
●1/23に待望の4巻発売。

 

 

 

 

 

 

 

 


もやしもん 
石川雅之


げんしけん 9巻(完結) 
木尾士目
●8巻と9巻は連載にプラス書下ろしの物語が加えられ、連載でもちゃんと納得して読めたがコミックスでは楽しみ倍加状態。最後まで仕掛けが凝ってました。お話はまっとうな青春物語です。おすすめ。


ヒストリエ 
岩明均
●連載は続けども、なかなか次が出ません・・・。12月発売の『アフタヌーン』2月号には載ってました。



■ベテラン勢も強かった今年、もちろん萩尾望都も!

:新創刊した『Beth(ベス) 』での、木原敏江の新連載「ふるふる」、とても良かった。軽やかな感じで! 何か心機一転って感じがして。
:楽しそうに描いてる感じが伝わってきますよね。
:私もあの新作良いと思いました!!
「Beth」・・・キレイ系おたく。あのコピーはどこかむずむずする…。
:奇麗じゃないオタクですいませぬ。
:ああああ、私も!
:なんか、すみませんって言いたくなるとこが。
:言いたくなるよねー(笑)
:そうか。リアルターゲットか。ぜんぜん私、そこに反応しないわ、誰?って感じで・・・(笑)
:キレイ系おたくって何?って思わない?
:奇麗じゃないので買えないワーって感じ。
:キレイ系おたく、って実際はたくさんいる気もするけど、実際のオタクは買わん気がする。恥ずかしくて。でも、読んだけど。それなりに楽しんだけど・・・。
:私は『Kiss』系疎いので木原以外はほとんど初読の作家さんでしたが、あの合唱部の話が気に入りました。岩岡ヒサエ「オトノハコ」
:私は、谷川史子の「おひとり様物語」の表紙!! あの空間作りたい!!
:あ、見ましたー部屋のカット。キレイ系はオットマン。
:あれはやってみたくなる! わたしもオットマン購入考えちゃったよ。
:一人がけソファーで身の回りの必要なものが全部手元にあるの!!  椅子だけじゃない!
:それってのだめのコタツと同じ・・キレイ系おたくなのに。
:と思う私も(笑)。
:ああああっ! のだめのコタツと同じ、そうか・・・。
:汚い系お宅拝見。
:孫の手で引き寄せる。
:わははは、おもろい(笑)。
:真実が。あの、でも、コタツは起き上がるのに時間かかりそうだけど、ソファはすぐ立ち上がれそう。
:おこたは長く入ってると足がしびれます。腰にも悪そうです。
:あのソファーなら横になれないしね(笑)。
:だれだっけ、あ、伊藤理佐だっけ、理想の家を思い描いていたらワンル ームになった・・っていう。理想は座ったまま全てに手がとどく。
:トイレの天井も抜けていた・・・(笑)。
「やっちまったよ!! 一戸建て」おもしろかったです。あの建築士さん 最高(笑)。
「一戸建て」いいでしょ! 好きです。トイレ吹き抜け。
:伊藤理佐が賞とったのって去年? 今年?
:今年です。「おいピータン!!と、WEBマンガ「女いっぴき猫ふたり」
:なんかもう月日の感覚が…。



Beth Vol.1
●講談社から11/8創刊された女性漫画誌。このポスター見ましたか?
Beth 公式サイトあのひとにインタビュー 木原敏江

 

 

 

 

 

 

 

 


やっちまったよ!! 一戸建て
伊藤理佐


おいピータン!!
伊藤理佐
9巻は2007/1/12発売


女いっぴき猫ふたり

伊藤理佐
●2006年第10回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。



:今年は怒濤の様に…。ワシは今年読んだのは成田美名子の「花よりも花の如く」!! 面白かったわー。読みやすいよ。
『MELODY』でやってる、お能もの。
:私まだ読んでないんだわ。
:成田美名子ってずーっと読んだことないわ〜。
:私ももよさんに同じー。
:能のは一巻だけだけ読んだけど、けっこういいと思う。日本が舞台がやっと板についた感じが。
:それはコミックスで読んだの?
:うん、コミックス。4冊かな?? ローペースだから。
:成田美名子って真面目な感じだから、こつこつやってるのでは。全然無茶しないひとだよね。
:今の方が良いなって思える作家さんって読んでて嬉しいわ。
:ああなるほど。私も『flowers』で始まった吉田秋生(註7)にそういう感じを覚えたよ!
「海街diary」、あれホントに面白いねえ〜うれしいねー。
:ほんとですねえ!!



花よりも花の如く
成田美名子



(註7)『flowers』で始まった吉田秋生
「海街diary」 シリーズとして現在までに8月号「蝉時雨のやむ頃」、12月号「佐助の狐」の2作が掲載。

:あと、今年といったら山岸凉子「舞姫」! これに尽きます私は。しかしネタばれしないで感動を語るのが難しいという(笑)。
「舞姫」良かったよねえええ。・・・でもネタバレの話は伏せてね(笑)。
:久々に毎号リアルタイムで読んでて。みんなにも是非に雑誌で、リアルタイムで読んで欲しい!って。
:ほほおー。リアルタイムで。
:うん。コミックスでまとめて読むと、それはそれで話の流れもまたつかめるし良いんだけど、でも連載の引きがほんっと上手いでしょう?待たされてる間に、どうなるの?どうなるの?・・・とかずっと考えてて。それで続きが出る、うわーーこうきたかー!!って。
:私は一時期は買ってたんだけど、今年の前半は既にやめていて。で、問題(笑)の7月号で、うわああ!ってなってから以降は、もう買ったさ〜〜〜(笑)。
:私は単行本派なので、掲載誌を買ってもいつもだったら読まないんだけど、これは読んじゃった!!
:登場人物が既に私の知り合いのように迫ってくるんですよ。もう号泣ですよ、買うその場でつい立ち読みしちゃうんだけど、書店でもうぶわっと涙でそうになって慌てて閉じて。たまらず車の中で読んで、泣いてるの駐車場で。帰って読んでまた泣いて、そんで次の号が出るまでもずっとそのことを反芻してる。
:私は泣いちゃうから立ち読みしないで買って帰って読みましたよー。
:とにかくなー、秋のテレプシは、久々に「次はどうなる次はどうなる」だったんですわ。7月号のラストがすごくて、8月号からが更にすごくてさ〜、・・・って、子どもや(笑) そいで、そこを越えて、最後の2号分は落ち着いたね(笑)。そうそう私さ、「漫画読んで、嬉しくて泣いたのって初めてかも」とか言ってましたね最終回。
:「え?」ってなって、翌月「やはり……信じたくなかった!」ってなった二ヶ月くらいは私も落ち着きませんでしたね。一部おわりの六花の踊る姿に涙、涙。深すぎる……。
:一部完結良かったですよね。バレエシーンも美しくてほんとうに感動した。
:早く一部完までのとのこ単行本出ないかなあ。読んでない回もあるので、通しで読みたいんです。
:今までコミックス派だったひとも、単行本で身体あっためといて、二部からはぜひ雑誌で!てな感じすね(笑)。
:あのリアルタイムの醍醐味を味わって欲しい〜。ちゃんと切り離して別保存しやすいようになってるのよ、にくい心配り!(笑)


舞姫−テレプシコーラ−
山岸凉子
:萩尾望都は今年は漫画も漫画以外もいっぱいで。
:萩研で2006年のご活躍をまとめました。 (註8)
SF大賞とったしね!!
:おめでとうございますー。
:おめでとうですヽ(´ー`)ノ
:漫画作品だと、今の連載の短編で…えーとハネのある家系のひとたちがいて、動かすと世界がどうかなると思ってずっとガマンしてたんだけど、そうでもなかったって話が好き!
「ゆれる世界」。(註9)
:ああ、はねのやつ。私好きだったワー。
:なんかほんわか〜なやつですね。
:私はその連載の中の「メッセージ」もいいかな。
:それは読んだ! とても良かったー。後はコミックス待ちで…スイマセン。
:なんかものすごく難解とかわからんとか言われてたけど、5月までのジュンク堂イベントとサイン会後のファンへのメッセージがきっとこめられてるから、ってことでご了解ください、って言っておこう(笑)。
:萩尾といえば猫のが衝撃作(註11)だったんでわ(笑)。
:きたエロ(笑)。
:エロ漫画!(笑) 猫に欲情した奥さんの話(笑)。
:よかったよね(笑)。
:エロ? あ、読んでないやつだ。つい最近のですね?
:そう。あれ? ヤマダさん読んでない? 4月ごろのです。電力会社の猫がくる。
:ジュンク堂の対談の際に販売されてたです。
:あ、それは読んだかも。読んだ。えーと電気の修理屋さんが猫なんだっけ?
:喫茶店で読んでうっかり「エロです!」って言っちゃったよ(笑)。
:短編がたくさん読めていいですよね、最近。現代舞台で、力が抜けていて〜。でも描きたいことたくさんあるんだなーって思える。
:あ、そうですね。
:うん。短編いいね。50pくらいのも好きだけど。ひとつのアイデアで一本できるから短編は簡単ってことをおっしゃってましたよね。
:またまとまった話も読みたいですね。
:早くコミックにならんかなぁ。
:でもあの短編シリーズ、本一冊にするには延々とまだかかるよねってご本人も対談で言ってらしたよねえ?
:まだかかるかな。
:いや、もう少し…2話分くらい描くと、単行本になるんじゃないかな?
:もうなるの?
:おおーーーv 毎月だったし。一回20なら10本で1冊かー。
:もうなるんだ!
:さすがだ。「くろいひつじ」も面白かった。怖かったけど。踏みとどまる感じが。
「くろいひつじ」で8本目。そかあ。
:5月くらいに発行になるかなー。
:もうちょっと早くなるんじゃない? あと2本なら・・それでいったん 終わりかなあ。
:猫とか「あぶな坂ホテル」? はまだコミックスは先だろうねぇ。
「あぶな坂ホテル」はまだ話があるかもね?
:あれはシリーズになってますね。
:今年にひきつづき来年も対談もありそうだし。

(註8)「萩尾望都先生の2006年」 萩研でまとめたリストです。








 

 

(註9) 「ゆれる世界」
「ここではないどこか」シリーズ(4)(16p)『flowers』2006年7月号掲載。

(註10) 「メッセージ」
「ここではないどこか」シリーズ(5)(16p)『flowers』2006年8月号掲載。

 

(註11) 猫のが衝撃作
「長靴をはいたシマ猫」
KCDX『猫本 NEKO-MOTO』
(講談社)に収録。

 

 

 

 

 

 

 

 

(註12) 「くろいひつじ」
「ここではないどこか」シリーズ(8)(16p)『flowers』2007年1月号掲載。

 

(註13) 「あぶな坂ホテル」
シリーズ2作目「あぶな坂HOTEL--3人のホスト」が9月に『YOU』(集英社)17号掲載。

:対談は、福田里香さんの新刊でもしてるらしい。
:一月末発売予定の『まんがキッチン』って本ですね。楽しみ。
:その次、なにするのかな。賞をおとりになったから、SFの話、依頼がきそうだよね。なんかさ〜ハヤカワでなにか漫画の連載でもやってくれないかなあ??? ハヤカワさんどうすかーー?
:わたしイラスト集がほしい! ハヤカワの。(註14)
:イラスト集はハヤカワさんに要望したらいいかも。
:要望だします・・・。
:ハヤカワで漫画の連載してもらって、今までのとあわせて二冊セットで出してよ〜!!!と、絶叫したところで、では、そろそろお開きで・・・。


まんがキッチン

福田里香
*萩尾望都との対談収録。2007年1月末発売予定。
※3月に延期。

 

(註14)わたしイラスト集がほしい! ハヤカワの。
ハヤカワ文庫のカバーイラストを集めた本が欲しいという意味。今では手に入らないし、文庫サイズのままではもったいなさすぎる。


2006年も面白い漫画がいっぱいあって、良かったです。
来年もぜひ、作家、出版社各位のみなさま、どうぞよろしく。
読者もたくさんの面白い漫画を読んで豊かで楽しい人生を。
【図書の家】も引き続き末席ながらも頑張ります!
ここまで読んでくださって、今年もありがとうございました〜!



●書影はamazonアソシエイトプログラムbk1ブリーダープログラムを参照、または、所蔵本を撮影しています。

◎掲載の文章、資料及び図像についての複写および転載はご遠慮ください。 ご意見・ご感想はBBS 図書の中庭まで[少女漫画ラボラトリー【図書の家】
(C)1999-2007 K-eyes/toshonoie All rights reserved.