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 日々の折々、図書の家研究員がおすすめ漫画をナビゲート。今回は「ライバル」をテーマにセレクトしてみました。
 火花散る対決のなかに、互いを認め合う見えない絆。好敵手たちのドラマはいつだってあなたの胸を熱くする!
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フラワーフェスティバル
萩尾望都

[初出]1988年
『プチフラワー』7月号〜1989年7月号



 萩尾センセがこども時代に親しんだバレエ漫画---秘められた才能を持ち、貧しく出自に秘密のある主人公が大役に抜擢されライバルの嫉妬やいじめに泣かされながらも頑張って舞台に立ち成功を収める---を、とうとう自分で描いたらこうなったという正当派バレエ漫画。18年前の作品だけど最近リバイバル連載されても違和感なかったです。

一週間(ポーの一族)
萩尾望都

[初出]1975年
『別冊少女コミック』12月号




 ポー・シリーズ15作中で最も軽く楽しげなアランを真ん中に、二人の女の子が争奪戦。こんな風に女の子がライバル同士になるという設定は、萩尾作品では意外と少ない。「ポー」では妹メリーベルがエドガーをめぐってのライバルなわけですが、思い出の中のヒトには勝てっこないからいつもアランはストレスだらけ。たまには争われる側で息抜きしたいよね(笑)。


DEATH NOTE
原作:大場つぐみ
作画:小畑健


[初出]2004年
『週刊少年ジャンプ』1号〜2006年24号



 敵同士だけど不思議と湧くある種の同士感、というのに弱い私。「負けず嫌いさじゃ負けねえ!」とばかりに、お互い顔も分からぬ相手に対し天才的な頭脳をフル回転して腹の探り合い&揚げ足の取り合い、ってな流れがあって、ヨツバ編で2人一緒に捜査する展開になるとこがツボです。デスノートさえ拾わなきゃ、月とLは同じ側にいられたのにね…と、ちょっとせつなくもなる私は、やや月贔屓(=馬鹿な子ほど可愛い)

赤々丸
内田美奈子

[初出]1983年
『WINGS』7号〜87年7月号




 この漫画を読んでいると、「No.1よりオンリーワン」、ここまでキャラが立ちまくると一般的なライバル意識など持ちようもないのだなと思い知る。争うことなどもはや無意味。しかし同時にこの漫画が描いているのはレッキとした「戦争」であるというこのアンビバレンツ。抱腹絶倒のギャグに大ウケしながら、思いも掛けずどっぷりと深いテーマに片足ハマっていることに気付く稀有な傑作。復刻めでたい!


遊☆戯☆王
高橋和希

[初出]1996年
『週刊少年ジャンプ』42号〜2004年15号



 闇遊戯と海馬のライバル関係もさることながら、城之内君(君付けか!)が意識ばりばりで挑みかかる、その姿が本当に共感なのです〜、天才的な海馬や遊戯とちがって凡才の代表のような城之内が努力と根性で勝ち上がって行くその姿!!親友である遊戯と同じ目線で戦うために一戦一戦成長していく様に「あれ?おいらってばめっちゃ城之内ファンじゃね?」と悦に入るのであります。

はじめの一歩
森川ジョージ

[初出]1989年
『週刊少年マガジン』43号〜連載中




 まるでロミオとジュリエットのような幕の内一歩と宮田一郎、悲劇のライバルです〜こんなに劇的なライバルはないのではないでしょうか(これってちょっとネタバレだわね)。決してけして腐女子的意見じゃないのよーーほかにも注目すべきライバルもいるんだけど、作品を通して表裏として描かれる一歩と宮田は良いです! 現在78巻まであったりするので今から読むのはちょっと躊躇するかも知んないんだけど読んでほしいわぁぁ(切望) 。


PARTNER
-パートナー
-
名香智子

[初出]1980年
『プチコミック』11月〜1987年6月号



 名香さんならではの華麗な絵がセレブな世界と相俟って読んでる間だけ別世界に連れて行ってくれる。競技としてのライバルだけじゃなく、恋の世界も入り組んで。メインキャラは美形揃いで、誰が誰とどう組んでも夢のようだが、最後に収まるべきところに収まるまでまさに波乱万丈。ドライで達観した大人の恋愛観がありつつ、激情的に急展開するのでドキドキはらはら。どこか浮世離れしてる、中で秀逸なのは茉莉花の母親! 一番好きかも。

舞姫
−テレプシコーラ−

山岸凉子

[初出]2000年
『ダ・ヴィンチ』7月号〜2006年11月号(第1部)




 毎号をリアルタイムで読んでいると、次までホントに待ち長い。主人公の六花は人と競うことをあまり好まない。そこが長所でもあり短所でもあり。が、舞台に立とうとする人間が一番闘わねばならない相手は他ならぬ自分自身なのかもしれない。踊ることの意味を見出すことになる六花、その経緯は衝撃的で本当に辛かった。思い出しては涙に明け暮れた日々。こんな風に物語が身近に迫ってくるなんて。ともかく今は早く続きが読みたいっ!


寿町美女御殿
山下和美

[初出]2003年
『YOU』14号より不定期連載中



 102歳にして驚異のナイスバディと美貌とあり余る財力をもつエリザベスばあちゃんがひまつぶしに仕掛けた財産をかけた恋のバトル。早乙女家の5世代の女達(嫁、孫嫁、曾孫嫁、曾々孫2人)は若い男子下宿人達を狙う(?)が敵はエリザベス一人なのに大苦戦。なんせ嫁姑関係も互い違いに絡みあってるから一時たりとも気が抜けないよ。なんて刺激的な美女御殿♪

ガラスの仮面
美内すずえ

[初出]1976年
『花とゆめ』新年1号〜不定期連載中




 “宿命のライバル”北島マヤと姫川亜弓につける冠詞はこれしかない! 初めのうちは大人な亜弓さんに対しマヤが天然すぎて役不足だったが、やがて対等に渡り合えるライバルへと成長。その戦いは演技の分野に留まらず人間としての在りようにまで……恐ろしや。二人は一生、否、あの世に行ってもライバル、不滅のライバル。


ヒカルの碁
監修:梅澤由香里
原作:ほったゆみ
作画:小畑健


[初出]1999年
『週刊少年ジャンプ』2・3号〜2003年22・23号



 萩尾先生をして美少年と名指しさせた、ヒカルのライバル・塔矢アキラ。まだ碁を打ち初めのヒカルは彼のライバルになりたくて、でも、アキラはヒカルに“佐為”を見ていて。佐為の碁に「美しい一局だった/悔しいよ/対局者がなぜボクじゃないんだろう」と言ったアキラ…わかるよその気持ち…恋だ。この作品はライバル関係が複雑かつ熱く、どの関係もホントに良い。でも、やっぱりアキラだ。どうしよう再読でまた再燃。

ビバ!バレーボール
井出ちかえ

[初出]1968年
『りぼん』9月号〜71年3月号




 70年代スポ根の名作。あらゆるタイプのライバルが百花繚乱に登場。その中でも、黒い長髪をなびかせた謎の転校生「浜京子」は、主人公・千恵のライバルから親友になった名脇役だが、終盤には予測できない運命が用意される。本当に、自らの命をかけて「弓状アタック」を打つのか…浜!? 友情と信頼そして裏切り、まさかそんな…次はどうなる。当時の小学生が熱狂した伝説のライバル漫画、2003年に待望の文庫化しました。

作品紹介を担当するのは
 卯月もよ  小西優里  天野章生  岸田志野  城野ふさみ

●書影はamazonアソシエイトプログラムbk1ブリーダープログラムを参照、または、所蔵本を撮影しています。

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