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漫画作品データ/作家別(た)

高野文子 たかの・ふみこ/Takano, fumiko

1957年新潟県生まれ。看護師の経歴を持つ。77年頃から同人誌等で発表を始め、82年『絶対安全剃刀』が日本漫画家協会賞優秀賞受賞。寡作で知られるが、発表作はどれも代表作といえる。「おともだち」「ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事」「るきさん」「棒がいっぽん」など。2002年『黄色い本』で第7回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。


 
  玄関
[初出]

1981年『プチフラワー』秋の号(小学館)

[頁数] 20ページ
[紹介] 夏休みも終わりの8月。畳に寝ころんだえみこ。隣家のしょうこが縁側から遊びに来た。「お母さんジュース飲んでいい?」二人でソーダ水を作り、赤い色の炭酸がはねるコップに頬を寄せる。真夏の濃い日差しに、えみこは夏の初めの海水浴で自分をのみこんだ大きな波を思い出す。極上の叙情短編。
 
[この作品を読むには]
   
高野文子作品集
『絶対安全剃刀』

(白泉社/1982)
 
 


 
 
[入手難易度]
★☆☆☆☆
  新刊で入手できます。
 
 
 
[コメント及び関連ページ]
あの漫画を今日は読もう/vol.3『夏休み』
 
 
data作成:2006/7/31
 



 
  黄色い本−ジャック・チボーという名の友人−
[初出]

『アフタヌーン』1999年10月号(講談社)

[頁数] 71ページ
[紹介] 卒業を控えた実地子は、忙しい時間をぬって図書館から借りてきた「チボー家の人々」を夢中で読みふける。メリヤス工場への就職試験準備、工場からの下請けの内職仕事や家事の手伝い。夜中遅くまで本を読んでいては怒られ、思うにまかせない読書。本の返却はそのまま自由な自分の時間との別れでもあった。主人公の目線で本のページがコマに広がる構図の秀逸さや、登場人物達との別れを告げる実地子の切ない心情描写が話題をよんだ。
 
[この作品を読むには]
   
アフタヌーンKCデラックス
『黄色い本』
(白泉社/2002)
 
 


 
 
[入手難易度]
★☆☆☆☆
  新刊で入手できます。
 
 
 
[コメント及び関連ページ]
あの漫画を今日は読もう/vol.16『卒業』
 
 
data作成:2007/3/18
 


●書影はamazonアソシエイトプログラムbk1ブリーダープログラムを参照、または、所蔵本を撮影しています。
●[入手難易度]は「たけのこ書林」店主・田中さんにdata作成時点で取材しています。
 たけのこ書林は絶版少女漫画中心のネット古書店。目利きな店主が紹介する楽しいコメントが誘い水。懐かしい一冊に出会えます。

 
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