最終更新:2000/8/9

File No. 4-3 研究テーマ
資料:野外音楽群衆劇「斎王夢語」(原作/萩尾望都)

1993年9月11日(土)
開演:PM7:00
会場:三重県明和町国史跡「斎宮跡」地内・斎宮歴史博物館南特設会場
主催:王朝ロマンフェスタin明和実行委員会・明和町・明和町教育委員会
共催:伊勢市・松阪市・(財)国史跡斎宮跡保存協会・明和町観光協会

斎王夢語パンフレット

- 当日パンフレット表紙 -
A4サイズ/全68P(本文35P)

野外音楽群衆劇「斎王夢語」とは

 三重県明和町は、古き時代から伊勢神宮ゆかりの地であり、この町に伝わる斎宮の物語が93年、“野外群衆劇「斎王夢語」”として企画、上演された。
 94年地域振興の起爆剤として開催された世界祝祭博に向けて王朝ロマンのまち明和町を広く全国にPRするための王朝ロマンフェスタ(1993年9月10日〜11日)のメインイベントとしてであった。(94年は神宮の20年に一度の式年遷宮で、それに合わせた時期に、という企画でもあった。)
 原作に人気漫画家・萩尾望都氏、演出に大阪万博地方自治館ディレクター、テレビ演出等を多数手がけられた森田高并氏、音楽にはNHKをはじめ数々のテレビドラマの音楽を担当された中村滋延氏を迎え、出演者は全国から歴史文化や演劇に熱意ある、募集に応じた人たちの中からオーディションで選ばれた人を含め、町の有志と合わせて約900名で構成されていた。斎宮跡の景観を利用した野外舞台で、プロ・アマの役者と地元の人たちによる野外劇という珍しい試みは限られた時間の中で仕上げられた。当夜の観衆は3万人近かったという。

◎この舞台のことは、下記に紹介する萩尾望都『斎王夢語』(新潮社)の萩尾さんによる文章でも読めます。この本は図書館に置いてある場合もあります。(装画・挿し絵も萩尾望都さんで綺麗な上製本です。)

「萩尾望都作品目録」にて、上演時の写真を見ることができます。

簡単な物語紹介

「アマテラスとともに国求ぎをし、伊勢の国へその座所を定めた倭姫、
弟大津皇子との最期の別れに際し、思いを歌に秘めた大伯皇女、
あまりの清らかさゆえに藤原百川の陰謀に陥れられた井上内親王
絢爛たる斎王たちの物語を万葉の調べにのせて紡ぎだす、
昨秋大好評を博したオリジナル戯曲」

《新潮社『斎王夢語』紹介帯より引用》

 
出版物紹介

「斎王夢語」

 戯曲:萩尾望都
装画・挿画:萩尾望都
初演台本脚本:森田高并 皆川公治 結城美紗子
新潮社 上製本
 1994年9月20日初版発行
ISBN4-10-399601-3 247P


【目次】

プロローグ
第一幕 倭姫・国求ぎ
第二幕 稚足姫
第三幕 大伯皇女
第4幕 井上親王
第五幕 祥子内親王

初演台本

明和町の野外劇のこと 


当日パンフレット等の資料入手に関して
明和町役場さんにたいへんお世話になりました。
この場を借りまして心より御礼申し上げます。

文章・画像などの無断転載などはご遠慮ください。


担当研究員:天野章生・小西優里 / 作成日:2000/8/9

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