最終更新:2000/8/9

File No. 4-2 研究テーマ
資料:安田博子バレエ研究所「伊勢まほろば語(かたり)」(原作/萩尾望都)

1995年2月26日(日)
伊勢市観光文化会館
開場/PM2:00 開演/PM2:30
主催/安田博子バレエ研究所
後援/伊勢市教育委員会・中日新聞社

- 第14回定期発表会パンフレット表紙 -
人物後ろより
月の王
紫姫
星の王子
ささら姫
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第一幕 ヤマト姫

 巫女や子供達が踊っているところに、ヤマト姫が一緒に踊っています。突然お告げがありヤマト姫に鏡を持って宮を造る場所を探すように伝えます。ヤマト姫は出発の準備をし、侍女と家来をつれ旅に出て行きます。
 いつからでしょうか、ヤマト姫達にまがまがしいもの”悪意”がついてきます。悪意は火の精を呼びよせ花や動物たちを燃やしてしまおうとします。ヤマト姫が鏡に祈ると雨の精が現れて火の精を追い払い、光の精が花達を甦らせていきます。それを見たヤマト姫達は安心して出発していきます。
 山間の村は収穫の最中で忙しそうです。子供達は狐と踊っています。そこにヤマト姫達がやってきました。一休みし、人々の暮らしぶりを眺めるとまた旅だっていきます。
 季節は、葉の舞うころから雪の舞うころに変わっていきます。ヤマト姫達が雪道で困っていると村で会った狐が道案内をしてくれます。けれど激しい雪で侍女と家来はヤマト姫とはぐれてしまいます。そこに悪意があらわれヤマト姫と狐に呪いをかけ、雪の中で眠らせて殺してしまおうとします。しかし光の精が現れヤマト姫と狐を助けます。迷っていた侍女と家来もやってきました。そしてヤマト姫達は狐と別れ出発していきます。
 伊勢の地にやってきた、ヤマト姫は何かを感じています。その時三人の男が現れとうせんぼをします。猿田彦とその仲間です。ヤマト姫は猿田彦に、このすばらしい場所にこの鏡を祭る宮を建てさせて欲しいと願います。猿田彦は少し考えてから承知し宮造りを手伝います。そしてヤマト姫がしめなわの内側に鏡をおきアマテラスの宮が完成し、ヤマト姫の旅も終わりました。


一場 旅立ち
   ヤマト姫 家来 侍女 巫女 子供達

二場 
舞と祈り
   ヤマト姫 家来 侍女 悪意 雨の精 光の精 火の精 花 りす うさぎ

三場 
秋の収穫
   ヤマト姫 家来 侍女 村の若者 村の娘 村の男 村の女 村の子供達
   金色の葉 赤い親キツネ 赤い子キツネ

四場 
山越え
   ヤマト姫 家来 侍女 悪意 光の精 赤い親キツネ 赤い子キツネ 雪 粉雪

五場 
伊勢の地
   ヤマト姫 猿田彦 ヤマト姫の家来 ヤマト姫の侍女 猿田彦の家来

 

第二幕 兄と弟の乱

 ヤマト姫が宮を建ててから長い長い歳月が流れました。今その宮は荒れてしまい、人々は祈りの心を忘れ、嫉み、憎しみ、争う弱い心に変わっていきました。悪意達はその心に取りつこうとし、散っていきます・・・
 ささら姫が動物達と花を摘みながら踊っています。大好きな星の王子がやってくると、花を贈り、一緒に踊ります。そこへ紫姫がやってきます。星の王子は花を捨て恋人の紫姫と踊り始めます。しょんぼりするささら姫、ささら姫の気持ちを知らない紫姫は三人で踊ろうとささら姫を誘い、踊り出します。
 星の王子の兄、月の王がその場にやってきました、紫姫に心惹かれた王は、星の王子から紫姫を奪おうとし争います。星の王子が殺されそうになった時紫姫は星の王子を庇い、月の王のもとへ行くことを承諾します。月の王は喜び紫姫をつれて去ります。悲しむ星の王子をささら姫はなぐさめます。その心に星の王子は打たれささら姫の恋を受け入れます。
 ささら姫と星の王子の結婚式に子供達もお祝いにやってきました。そこへ酔っぱらった月の王がやってきます。悪意達もその後についてきます。月の王は星の王子に無理矢理に踊らせ、自分も踊り始めます。月の王が星の王子をつかまえ一緒に踊り出すと悪意がやってきて、星の王子が月の王を突きとばすよう仕向けます。突きとばされた月の王は転がり金の冠が落ち、すかさず悪意は月の王に黒い冠をかぶせてしまいました。見境のつかなくなった月の王は暴れ始め、結婚式は無茶苦茶です。そして星の王子を追放してしまいました。
 星の王子とささら姫は雪降る山路を越えていきます。しかし迷っているうちに力尽き倒れてしまいます。そこへ豪族達がやってきて二人を助け伊勢へ向かいます。
 星の王子が追放されて何年か経ちました。月の王は病に臥せ死にそうです。月の王は息子の三ヶ月王子を呼びます。月の王は弱々しく起きあがり、自分の黒い冠をかぶせようとします。紫姫は金の冠を渡そうとしますが悪意達が邪魔をし、月の王は三ヶ月王子に黒い冠をかぶせて、亡くなってしまいます。そして悪意達は三ヶ月王子を洗脳していきます。
これを見た紫姫は金の冠を持ち、星の王子のいる伊勢へ向かいます。それに気づいた悪意の手下は紫姫を追っていきます。
 伊勢についた紫姫は星の王子に助けを求めます。迷う星の王子、そこへアマテラスが星の精をつれてやってきます。アマテラスは星の王子に剣を授け、戦うことをすすめます。
そして星の王子は戦う決意をします。これを見た悪意は慌てて逃げ帰ります。
 星の王子は家来と共に攻めていきます。迎え撃つ悪意達と三ヶ月王子、三ヶ月王子と戦いたくない星の王子は攻め倦み危なくなります。そこへアマテラスと星の精がやってきます。星の精達は次々と悪意の手下を封じ込めていき星の王子は悪意に剣を突きさします。
悪意と共に苦しみ出す三ヶ月王子、悪意は三ヶ月王子を掴み、星の王子に向かっていきますが、アマテラスと星の精はこれを取り囲み封じ込めてしまいます。そして平和が訪れ、アマテラスは星の王子に金の冠をかぶせ、この国と宮のことを頼み去っていきます。
星の王子はそれを受け新しい国造りをしていくのです・・。


一場 荒れた宮
   悪意 悪意の手下

二場 
紫野
   
月の王 紫姫 星の王子 ささら姫 悪意 悪意の手下 月の王の家来
   子供達 花 小鳥 しか りす うさぎ

三場 
結婚式
   月の王 紫姫 星の王子 ささら姫 悪意 悪意の手下 紫姫の侍女
   星の王子の家来 星の王子の侍女 舞う侍女 舞う子供達A B C

四場 
吉野行き
   星の王子 ささら姫 伊勢の豪族 雪

五場 
月の王の死
   月の王 三ヶ月王子 紫姫 悪意 悪意の手下 家来 侍女

六場 
伊勢の地
   アマテラス 星の王子 ささら姫 紫姫 星の精 悪意の手下
   星の王子の家来 星の王子の侍女 紫姫の侍女

七場 
決戦
   アマテラス 星の王子 三ヶ月王子 紫姫 ささら姫 悪意 悪意の手下
   星の精 星の王子の家来 星の王子の侍女 三ヶ月王子の家来 紫姫の侍女


 この頁の資料は
『安田博子バレエ研究所/第14回定期発表会パンフレット』から
安田博子バレエ研究所のご厚意により許可をいただいて引用・掲載しています。
文章・画像などの無断転載などはご遠慮ください。


担当研究員:天野章生・小西優里 / 作成日:2000/8/9

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