“かなしいバレエまんが”(タイトルの惹句)
物語その1/かすみちゃんとアーちゃんのお母さんは病気で姉妹は施設に預けられているが、母が病院で「バレエ星」という本を書いているのをかすみちゃんは手伝う。その間に妹がどこかに行ってしまい、心配した母は‥‥(「小学二年生」1969年4月号より)
物語その2/“バレエ星の本を書き上げるまではバーバラなんかに負けられない”かすみちゃんはバレエ界の新星と期待され、フランスのバレリーナ・アリアさんからレッスンを受けるようになる。しかし、ライバルのバーバラはかすみをおとしいれようと‥‥(「小学三年生」1970年12月号より)
物語その3/バレエ星の第1部を書き上げたかすみだが、その本をなくしてしまう。しばらくたってバーバラが自作の「バレエ星」を森山バレエ団で発表することがわかる。その後、かすみそっくりの白川かず子と名乗る少女がバレエ団に潜入し、様子をさぐっていたこともおおやけに。疑われるかすみだが、実は‥‥(「小学四年生」1971年8月号より)
1968(昭和43)年度に小学校入学(1961年4月〜62年4月生まれ)の方が読んでいた小学館学年誌に掲載されていた谷ゆきこバレエ漫画。この作品は、元バレリーナ?(「小2」では踊るシーン有り)の母が書いた「バレエ星」という作品を軸に、これでもかと姉妹にふりかかる不幸なできごとやライバルとの戦いを描いている。谷ゆきこ連載の学年誌バレエ漫画は複数あるが、その全てがたぶん単行本になっていないはずで、ある一定の年代の読者の記憶の中でしか出会えない作品の代表といってもいいだろう。もちろん古雑誌をたどれば全貌は顕わになるけれども。(小西)