| 月の岩屋【萩尾研究ワークショップ】 theme 02 好了没有? Anything O.K.? text: 天野章生 2002/8/25 last update all illustration by Fusami Jono |
03●ドカベンはトゥシューズの夢を見るか!? |
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第3回 ドカベンは トゥシューズの夢を見るか!? update:2002/3/16 |
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2月は逃げる月とはよく言うが、書店をちょくちょく覗く私にとってこの1ヶ月はひたすら長かった。なんせ『ダヴィンチ』連載中の『舞姫』(山岸凉子)が休載だったからである。お陰で私は(千花ちゃんはいったいどうなるの〜〜!?)とはらはらしたまま2月をようやくやり過ごした。書店の棚に行っては既に何度も見た藤木直人のにっこり微笑む表紙に、はあ〜、と溜息をつく。(綺麗なお兄ちゃんもいいけどね、まだ次は出ないよね、そりゃそうだ、ああ…)。 |
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第9回 母と娘の間 update:2002/4/27 |
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母は変なセーターを着る。みっちり太っている。ともかくよく食べる。バッグにはいつも何か食べ物(中でもカンロ飴は常備か)。でも痩せたいとは思うらしい。形だけ運動をする(気休めにしか見えない)。深夜にコンビニ通い。ソックスは手編みの五本指。 |
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第15回 禁忌は破るためにある update:2002/6/9 |
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私が中学3年生の頃、"危険な愛にめざめた"『JUN』(サン出版発行)*1という雑誌が創刊された。いわゆるムック本でコミックあり小説あり記事あり…の盛りだくさんの内容だったわけだが、それらが全てある特殊な興味の方向に統一されていたのだった。表紙を飾ったのは『風と木の詩』で少年愛モノという分野を真っ向から切り開いた竹宮恵子*2。麗しいカラーイラストは10代の私をドキドキさせたけども、書店で買うのにもドキドキさせる艶めかしいモノ。中を開くと妖しげな写真記事がこれまたカラーで、ページをめくる私をぎょっとさせるのに十分なインパクトを持っていた。出来れば誰も知らない町で買いたい…と思わせるほど、と言えば少しおおげさか。 注)*1
創刊してしばらくして『JUNE』に誌名変更。出版社は現在マガジン・マガジン。 |
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第21回 それは恋に似ている update:2002/7/22 |
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一目会ったその日から恋の花咲くときもある…人呼んでそれを"一目惚れ"と言う。そしてマンガ読み体験でもごく稀にこれがある。ヒトメボレならぬ、ヒトヨミボレとでも言おう、私にとっては高野文子の「絶対安全剃刀」(『JUNE4号/1979.4月号』初出)がそれだった。15才の春のことである。 |
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第26回 失われた場所を求めて update:2002/8/25 |
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"しゃかしゃかしゃか"という擬音とともにコマの右手から這い出たキャラが一人、二人、続くもう一人は"きりすと"という不可思議な擬音で飛んだ。それが"しゃか(釈迦)"に対する洒落と気付く間もなく、得体の知れない3人は枠線を超え飛び回り、ふきだしを抱きしめ、不穏なギャグを連発し、読者に一切の説明もないまま(いや、1人は男色家であることがぶちあげられたが)ばったりと果てた。…これが鬼才・猫十字社「黒のもんもん組」初登場の回。当時読者の多くが「なんじゃこりゃあ!」と呆気にとられた筈だ。故・松田優作演ずるジーパン刑事の最期のように自分が撃たれたことに気付かないまま。そうして通称「黒もん」怒濤の怪進撃は始まったのだった。 [猫十字社公式サイト http://neco.cside5.com/] |
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