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No.16
こんにちは!卯月もよです。「レコード」といえば「新記録!」なんて言うあなたは、まだオリンピックの余韻の中にいますね? 萩尾作品では、現在連載中の「残酷な神が支配する」が新記録を更新中です。今後描かれる作品を含めても萩尾作品中での最長編作品になるでしょうし、内容的にもこれまでの萩尾作品の集大成とも言える充実ぶりを示しています。
CD世代の方にはわからないかもですが、前世代の音盤「レコード」って傷を付けると厄介だったんですよ。ここのところの「残酷な〜」のジェルミを見てると傷ついたレコードのようです。心のレコード(過去の記録)に大きな傷がついていて、何度回しても針がひっかかり音が飛んでる。そこにこそ大事なフレーズがあるのに・・まだ聴けない・・・・と、レコード話を残酷話にすり替えるかと思いきや、いやいや、司書的に「レコード」とくれば、これっきゃないっ!! 1979年ビクターから発売されたLPレコード「萩尾望都1.エトランゼ」です! 知る人ぞ知る萩尾さん作詞作曲なおかつ“歌”!の
レコードであります。「1」ってところが意味深で「2」が出なかったのが、ちと惜しい。まぁこの音楽的作業を終えて萩尾さんは「二度と本業から道をふみはずしてはアカン、と、かたく心に誓った」そうなので・・・・。8曲のうち秀逸は世評?通り「アシスト・ネコ」でしょう。“少女マンガ家がネコを飼うのは、一説には、修羅場にアシスタントをさせるためだともいいます。”というナレーションで始まり、少女漫画家にはもれなくネコが付いてるワケを修羅場の描写にのせて軽快に歌っておられます。♪ひろって育てた恩を今こそ 愛する主人に返す時♪・・・ン?
他に萩尾さん作詞の歌の入っているLPとして、77年のビクター「恋の水絵具」、 79年ニューエレック発売「かざぐるま」がありますが、これらは複数の少女漫画家の詞に作曲家が曲をつけたものを女性歌手が歌っています。 LPって当時で2500円位してまして学生の財布にはきつかった。しかも画集などもよく発行されていた時代で、私は「LPは一切買わない」決意をするしかなかったのです。レンタルレコードっていうシステムもなかったんですよ。こうしてみると私も長く生きてるんですねぇ、時代の変遷を体験しちゃってるわけね。・・・・なんて感慨に更けるのも無理はなく。十数年ぶりに漫画マニア生活に復帰したのはパソコン通信がきっかけだったし、「エトランゼ」の存在を思い出したのは初めて参加したオフ会(宝塚の手塚治虫記念館での「残酷な〜」原画展鑑賞オフでした)で録音カセットを聴かせていただけたから。でもLP自体を今更手に入れようなんて到底無理・・・と諦める必要もなかった! 今や中古漫画市場は確立され、漫画と共にこういったレコード類もわずかながら流通し、ネットで検索さえできる時代になっていたのでした。その恩恵を受けられる幸せよ。20年前におこづかいはたいて買ってくれてた少女達に感謝感謝。
