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■メディア化、花盛り!

:あとは、少女漫画のメディア化は今年もますます活発でしたね。
:「有閑倶楽部」のドラマとかは見てる?
:たまに見る。今まで二回くらい見た(笑)
:家族が見てた。
:たまに見る。
:いや、自分が見てないので聞いてみた……。
:見てないのか!(笑) いや、私も一瞬しか見てないんだけど(笑)
:たまーに見たらユウリが可愛かったから。可憐も納得だったよー。
:悠理かわいーよね! 悠理すごくいいと思う、ドラマキャスト。
:悠理は私もかわいいと思いました! 男性陣がちょっとナットク行かない部分もあるけど。
:美堂はいいと思う。
:「有閑倶楽部」再読したくなったから成功と言えば成功かな?と思って(笑)。読みたくなるって大事だよねー。
:再読効果は大事だね。本も書店に山積みだもんね。
:「山田太郎ものがたり」とかは?(笑)
:「山田太郎」は今思えば逆のキャストでみたかったな……。
:「山田太郎」はドラマは見なかったけど、書店で山積みになってたので全部読んで面白かった。これもドラマ化効果ですよね。
:メディア化効果で入手しやすくなるの嬉しい。
:私はドラマ見たあと原作読ませてもらったけど、あれはあれで忠実だったんですね〜。
:忠実でないところが大事だったという落とし穴(笑)
:まあとにかく、ドラマ、アニメ化、映画化のマンガがもうすごい量ですよね。今や書店でそういうコーナーがあるという。実際本が売れるんでしょうね。
:すごいよね。漫画原作じゃないもののほうが多いんじゃないかってくらい。大げさかな? ドラマは「のだめ」はよかったと思う、やっぱり。
:新春に特別編で続きをやるしね。
:少女漫画だと「ライフ」も今年だよね?
:「おめーの席、ねえがらっ!」
:……あと「さよなら絶望先生」に夢中でした!!
:押すね!
:「絶望先生」何回か見ましたよ!
:BLのアニメ化や映画化もあったりしますしね〜。とにかくオタクブームが続いてますね〜〜ガンオタ、鉄、しょこたん(笑)。
:ますます目立った年だったってのはありますよね。
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:名作のアニメ化といえば、「地球へ…」とかねえ! なんだかちょっと騒然としてましたよ? イベントもたくさんあったみたいだし、竹宮作品はたくさん復刊されて新装丁で本屋で平台に並んでたし! 新装丁はデザインが新鮮に感じてよかったな〜。
:あのアニメ化で若いファンが増えたってのはありましたよね。
:関西では夕方に「おお振り」の次にやってたんですよ。すごい健全な?(笑)1時間じゃないですかー。
:でもね、漫画で読むと難しくないのにアニメで見ると難しく感じました。
:そうですか!? それって竹宮先生がすごいんですね? 確かに、そんな難しい話と思って読んでなかったですよ、昔。
:うん、竹宮さんの情報処理の能力ってすごく高いんだと思う。
:なるほどーー。
:あとね、アニメの絵が好みの方もおられるけど、私はやっぱり絵は元絵に愛着があるのでそこが……(笑)。いや、今風の絵にする意図はすごくわかるけど!
:狙いは理解できるんですけどねぇ。私も純粋にソルジャー・ブルーカッコいいーーと楽しめなかったように思います。古いファンと新しいファンの間に溝がある気もしますけど(笑)、でも原作を読むきっかけになってくれれば。
:原作のファンにとってはけっこう違うとこがあったみたいですが、でもそれはまあしょうがないよね。かなり製作者の思い入れはあって丁寧に作られてはいたみたいだし。
:若い人にはアニメ化はよかったと思いますよ。アニメから入って本読んで、すごい面白いじゃん!って人、多かったんじゃないですか? そうだろう、そうだろうとも! って私が胸はってどうする(笑)……だが。
:アニメの影響で、私は二人の若者から「竹宮惠子の漫画貸して!」って言われたから、効果はあったんじゃないかと。それに昔の作品が新たにシリーズで出たので、かつてのファンも目を留めたでしょうしね。知人も「懐かしいのがあって買っちゃった」って言ってました(笑)
:過去のアニメ作品なんかも入手できる様になったんだったかな?
:「変奏曲」とかも愛蔵版でまた出たしね。
:続きは増山さんの小説で締めるとかいう話でしたね。
:ちょっと話が戻りますが、アニメ化で新しい作画で制作されてる作品に“原典:「地球へ…」竹宮惠子”って書いてある。
:原典だったのか(笑)、原作じゃなくて。
:『スクエニ』で連載だっけ? 原案でもないのね〜。
:どういう差別化なんだろう(笑)。定義が知りたいな。
●
:「ポー」のアニメ化とかもあったりすると、こういう感じなんでしょうかねえ? 古いファンは複雑〜みたいな。
:よっぽどでないと「ポー」ってアニメ化とかないだろうねえ(笑)。だから今回はラジオドラマだったのでは。
:声だけなら、って感じだったかなー。
:ラジオドラマ(関西ラジオ
10/6から放送中)は、かなりいい感じと思いますよ。
:ドラマCDも出るし(第1巻12/21発売)。全6巻は全部買うと高いけどね(笑)
:萩尾作品はなかなか世界を他の媒体に移すのが難しいよね。私は石森さんと手塚さんの差みたいなのを、萩尾さんと竹宮さんに感じる。
:ほほー。
:具体的にどんな差ですか?
:手塚は構成が繊細なので他の媒体に変換するのが難しくって、石森は実はそういう意味ではなんというか余裕のある造り方がされてるので、他の媒体にすると案外うまくいくの。
:そうだなあ、そうかもしれない。いえてるなあ。
:竹宮作品はけっこう入れ替えきく感じ、あるある! それに、二次創作なんかで人気がでるのもそうだけど、「ツッコミドコロ」があるほうが手を出しやすいっていうのはあるんだと思う〜。
:うーむ、納得。完成度の高さはどちらもあるんだけど、自由度みたいな部分の差でしょうか?
:なるほど。
:竹宮さんのは、他の人が独自の解釈を入れても、「地球へ…」なら「地球へ…」という作品として成り立つの。強いの。萩尾さんのは、もっと…さりげないの。
:ファンの質ってのもあるなあ。萩尾ファンは個々のこだわりも強いからな(笑)
:まあ、受け手の側のこともあるかもですけど(笑)、萩尾作品はやっぱりコマの流れとかの意図や面白さを汲んで更にうまいことアレンジ変換してもらわないと、どうしても、原作はこうだったのになーとか思っちゃうな。
:萩尾世界ってひとつパーツ変えたらがらがら崩れそうな気がする。脳内妄想が完璧すぎる。
:うんそう。萩尾さんの世界って微妙なの。他の人の解釈を入れちゃうのが難しいの。
:だからねえ、その解釈をそのまま味わいたいのに造本でじゃまするな〜〜って思うんですよいつも! なんだか、雑誌掲載で読むのが一番萩尾先生の意図に近くて邪魔がなくていいんじゃ〜?って思ったりしますよ……(涙)
:ははは(笑)そうなんですか? 雑誌がいいんだ……。あ、でも解釈を別にして、別メディア化がうまくいってるのが「半神」。劇とか、テイストを持ち込むとかのほうがうまくいくのかも。
:劇団夢の遊民社の「半神」はもう全然違うからな(笑)。「霧笛」のほうが原作といったほうがいいのではないかと……(笑)
:あの舞台はものすごく良かったぁ。泣けた泣けた。
:「半神」は原作が短いから増やせるしね(笑)。それになにより、変換する方ができるだけ忠実にというより、闘ってるかな。なにか、作る側が闘わないと原作に負ける感じがする。
:スタジオライフとか遊民社とか、別物と受け入れやすい面もあるし、アニメ化だとなまじ絵で闘うだけになあ……。
:ライフは台詞がストンと落ちてきましたヨ。台詞のいっこいっこに自分の思い入れがあるからでしょうね。
:そうなんだ。
:そういえば宝塚で萩尾作品ってあったっけ?
:やったじゃーん「アメリカン・パイ」。出不精のこのワタクシが珍しく見に行きましたから(笑)。面白かったよー。
:ああ、そうだったね。城野さん、よく覚えてる!
:忘れてたー。あったなあ、そんな舞台化……。いつでしたっけ?
:けっこう前だよね。2003年ですね。
●
:「ポー」はどうせやるなら洋画とかさ、思いっきりお金かけてやってくれんかな。
:そういえば、あのイギリスの映画学校で作られたという日本の女性監督が「ポー」にインスパイアされて作ったという映画が見たい。
全員:見たい見たい!!!!!
:佐藤嗣麻子監督ですよね? 「ヴァージニア」でしたっけ。
:あれは見たいな〜〜〜。本当に見たいよ!!
:「ヴァージニア」は見てないけど、萩尾さんの作品はそういう風に、心の中でそのことを思って作った作品のほうがきっとテイストが生きるのかもと思う。
:ああ、そうかも! いいこと言うなあヤマダさん〜。
:このシーンを絵にしてみたいって思ったところを切り取って、それを膨らませていく感じ?
:うんそう。
:うんうん。へたにそのまま作ろうとしたって無理だから、みたいな。自分のものに一度噛み砕いてーー自分の血として出す〜みたいな〜。小西さんが「闘う」って表現したのもそういうことじゃないですか。
:なるほどー。
:換骨奪胎。
:そういう意味では萩尾さんのテイストを宿しているマンガ家さんってたくさんいると思う。
:小説家さんもたくさんいますね。
:佐藤監督なんかもそうでしょうし、漫画以外でも影響大ですよね。
:なんだか超・萩尾論に話が展開されてしまいましたが……面白いからいいよね。残しましょう(笑)
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有閑倶楽部(10巻セット)
一条ゆかり
●連載は1981年『りぼんオリジナル』春号から。
山田太郎ものがたり
第15巻
森永あい
●9月発売
山田太郎ものがたり
DVD
●2008年1月9日発売
ライフ 第16巻
すえのぶけいこ
●9月発売
ライフ
DVD
●12月19日発売
さよなら絶望先生11巻
久米田康治
●12月17日発売
さよなら絶望先生 DVD特装版4巻
●12月26日発売
地球へ… 新装版
全3巻
竹宮惠子
●4月発売
地球へ・・・DVD Vol.6 【完全生産限定版】
●2008年1月1日発売

地球へ…〜青き光芒のキース
1巻
林 ふみの
原典:竹宮惠子
●9月発売
ファラオの墓
新装版
全4巻
竹宮惠子
●7-8月発売
変奏曲 新装版
1-2巻
竹宮惠子/増山法恵
●8月発売
半神
萩尾望都
●1984年『プチフラワー』1月号掲載作品
戯曲 半神
萩尾望都/野田秀樹
●1986年、劇団夢の遊眠社により初演。ビデオ化もされている。

霧笛
萩尾望都
原作:ブラッドベリ
●1977年『週刊マーガレット』9号掲載作品

アメリカン・パイ
萩尾望都
●1976年『プリンセス』2-3月号掲載作品
佐藤嗣麻子監督
●「ヴァージニア」は1992年東京国際ファンタスティック映画祭でアボリアッツ大賞を受賞。[データはこちらを参照]新作では2008年『K-20
怪人二十面相・伝』の監督・脚本を担当。
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