[作家INDEX] dataアイコンをクリックすると作品の詳細データがわかります。
バレエ・シリーズの中ではちょっと異色作かな。東洋人のヤンのとらえどころのない行動やわかりにくい表情、日本人も西洋人からみるとこんな感じなのかなぁって思わせる。幸せの青い鳥になぞらえられてるヤン自身の青い鳥とは何か。それがわかるラストが美しい。アッシュと一緒にいらっとしてた読者もじわ〜ん……。これもまた作者のバレエへの愛がひしひし感じられる作品ですね。
ルージュ(メッシュ2) 萩尾望都 [初出]1980年 『プチフラワー』秋の号
美青年メッシュの傷心が痛い連作。冒頭にルージュを引くメッシュが登場、ソレが2話のタイトルね……と思ってたら作中幾つも紅色が散りばめられてた。こんなに凝った演出に気づかず何となく読んでいたなんて、すごくすごくモッタイなかった! メッシュのトラウマ克服の物語は激しくてしんどいが、庇護してくれる画家ミロンによって次第に心がほぐされてゆくのが快感。この第2話のラストを見て〜。もちろん「残酷な神が支配する」との読み比べもお薦めです。
ゴールデン・デイズ 高尾滋 [初出]2005年 『花とゆめ』10号〜2007年10月現在連載中
pink 岡崎京子 [初出]1989年 『NEWパンチザウルス』2月23日号〜89年7月4日号
銀の爪はさみしく 鳥図明児 [初出]1983年 『プチフラワー』5月号
朱の群れ 市川ジュン [初出]1990年 『OFFICE YOU』5月号〜12月号
デビュー時代から絵も話も上手い人。『別マ』時代は思いつめた女学生を扱った作品群が印象深かった。2年ほど前「女性の自立」なら市川ジュンだと薦められ、80年代以降の未読作品にて再会したら、鮮やかに艶やかに少女から大人の女性にバージョンアップしていて驚いた! 「朱の群れ」は戦前戦後の新婦人活動の温故知新を扱った作品。読み進み知ることによりモノクロな昔の写真も天然色に再現される、そんな感覚を目の当たりにできます。
白いバラの乙女 江平洋巳 [初出]2006年 『月刊フラワーズ』11月号、2007年1〜4月号
自分が何者かと過大評価したり、かと思うと過小評価して卑下したり、人の目を気にしたり、忙しい思春期もそろそろ終わる高校時代。女の園の女子高でこその、女のドロドロをぶつけ合う青春! 一生公立共学で過ごした私にはなんかちょっと憧れ……いやいやいや、やっぱり怖い。絵もお話も少し不安定、でもそれがなんか揺らぐ少女達をうまいこと現してるように思う。