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半神 萩尾望都 [初出]1984年 『プチフラワー』1月号
あまりにも有名な奇跡の16ページ。いや確か24ページはあったはず。と、幾度数え直したか。やはり16ページしかない。過不足なく計算され凝縮された物語。その中にどれほど濃い時間が流れ、どれほど深い思いが刻まれているか。色んな人がお薦めしてて逆に手を出しかねてる人、ぜひ自分で見て読んで欲しい。そもそもなぜ作者はこれを16ページで描くと決めたのかな? 100ページにだって出来るのに。16ページにすることで生まれる効果を見定めた上でのことならやはり驚くのです。
ゆれる世界 萩尾望都 [初出]2006年 『月刊flowers』7月号 *書影は所収本
妖精の子もり 萩尾望都 [初出]1972年 『別冊少女コミック』5月号 *書影は所収本
スロー・ダウン 萩尾望都 [初出]1985年 『プチフラワー』1月号 *書影は所収本
ラーギニー 萩尾望都 [初出]1980年 『SFマガジン』2月号 *書影は所収本
“ラーギニー”はインドの女性音楽の意だが、この一編もさながら音楽のよう。イントロは気になるブレイクから。エキゾチックなタンブーラの旋律は、初めは豊かで美しい旋律を奏でているのだが、その甘い音楽に酔っているうちに、だんだんと曲調が変化して、不穏な不協和音が混じり出していく。緊迫の展開、そして一気にエンディングまで。物語も音楽も、あるいは世界も人生も。不可逆で、また同じフレーズを循環していくのです。