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 日々の折々、図書の家研究員がおすすめ漫画をナビゲート。今回は「バカップル」をテーマにセレクトしてみました。
 時に呆れ、しかし憎めない。そんなハートだらけの萩尾版ラブラブカップル。2007年もALL NEED IS LOVE!!
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(タダとフロルの)
スペースストリート

萩尾望都

[初出]1977年
『別冊少女コミック』3〜9月号



 なんといっても天然破天荒キャラのフロルの愛らしさ! 優等生のタダが、フロルと組むことで魅力倍増。怖い夢を見ただけで寮生を大勢巻き込んでタダを探し回った挙句、傍目も憚らず甘えて見せる、これをバカップルと言わずなんとしよう。宇宙遊泳の練習に酒を持ち込んで二人で酔っ払ったり、フロルに振り回されるタダの苦労たるや。本編以上にキャラ達の魅力が溢れる番外編。もっと読みたかった!

メッシュ
萩尾望都

[初出]1980年
『プチフラワー』夏の号〜1984年6月号




  二人をバカップルと括ると抗議がくるかも? いやいや、ワガママな猫と飼い主みたいな、庇護者と被庇護者ではあるのだけど、この二人のやりとりって見てる方はやっぱり勘違いするに十分でしょう。人に愛されることに飢えているメッシュが傷ついた心と居場所のなさで転がりこんだミロンのアパート。癒されていくメッシュが愛しかった。どこか漫才みたいな笑えるやりとりも最高!


X+Y
萩尾望都

[初出]1984年
『プチフラワー』7〜8月号



 バカップルという定義には全く当てはまらないと思うんだけど〜その片鱗がいっぱいあるのです。タクトの言動に振り回されては猫かわいがりにしちゃうモリが想像できるってもんです。んもう,胸がキュウッとするくらいに可愛いカップルではないですか! モリはきっとトリルの分もタクトを幸せにしてくれるワーと勝手に思っている私。妄想が激走しちゃいそうな二人なのです〜 。

スター・レッド
萩尾望都

[初出]1978年
『週刊少女コミック』23号〜79年3号




 火星での入国手続きのとき、クールなセイがエルグの演技に焦っちゃうとことか好きなのです〜 研究バカで婚約者にデレデレのバカップルを演じるエルグ〜 え? そんなキャラだったの!!と楽しくなってしまう。腐女子的に見るとやはりラバーバとヨダカのカップル(?)デレデレに甘やかそうとするラバーバと全く甘える気がないヨダカを夢想して悦に入るのであります!


爆発会社
萩尾望都

[初出]1970年
『別冊なかよし』虹色のマリ特集号



 とにかくハイテンポハイテンションの、超絶キュートなラブコメディ。おてんばでガッツ溢れるディビーと、クールな完全犯罪者を気取ってたはずがディビーの勢いに調子狂いまくりのジェイミーのコンビも最高、『惚れた弱味』てやつよねー。最初っから最後まで爆走する二人のトンデモな恋の行方、エンディングはもちろん溢れるハート! 自由奔放なディビーに完全にイカれてぼけぼけのジェイミー、可愛すぎる!

この娘うります!
萩尾望都

[初出]1975年
『週刊少女コミック』6〜16号




 主人公ドミニクとクラビーのカップルだけでなく、麗しいプランタンと堅物のパパ、美形なのにオモロキャラと化してるコリンとポーレット、と愛すべき「バカップル」てんこもりのこのお話。これまたハイテンポハイテンション、しかししっとりと魅せるシーンもありつつで、ほんとに見事なミュージカル漫画。いつ読んでも、もれなくハッピーな気分になれる一作であります。大好きだ!!


赤ッ毛のいとこ
萩尾望都

[初出]1975年
『月刊セブンティーン』11月号〜76年8月号



 日本のフツーの高校を舞台に思いっきりドタバタコメディな「赤ッ毛」の連載は月刊誌。1回がなんとたったの4ページとか! だのに、「赤ッ毛」のえる、転校生のまり、優等生沖村、地味個性的なツワブキ君らは存在感ありまくりで、ちょうど同じ年代だった私は共に濃〜い高校生活を送った気分になってました。それぞれがちゃんと落ち着いた後の充実したバカップルぶりも見たかったよなあ。

とってもしあわせモトちゃん
萩尾望都

[初出]1972年
『別冊少女コミック』10月増刊号〜76年まで掲載誌を変え断続的に掲載




 不思議な緑色の生き物のモトちゃんとピンク色の小さいレミちゃんのラブリーな世界マンキツなシリーズ。モトちゃんがきれいな色のグライダーに目をうばわれて、カナダからイギリスまでついていっちゃって迷子になる連作では、すわ、ファンタジーバカップルの危機!? と思われたけど、ちゃーんとすごい方法で解決しちゃいました。やはりバカップルは永遠でこそバカップルなり?


ばらの花びん
萩尾望都

[初出]1985年
『プチフラワー』2月号〜3月号



 美少年ミシェルの年上の友人・遊び人のマルスランと地味で実直なセザンヌとは一瞬いいバカップルぶりだったんだけど、どうも何か勘違いしてたらしい。次にマルスランははずみで一夜をともにしたミシェルとまたも一瞬バカップルになるのだが……いやほんとにおバカさんな事件が起きて……。みんな正気に返りましたとさ。

3月ウサギが集団で
萩尾望都

[初出]1972年
『週刊少女コミック』10号




 中学生活こんなだといいな! と憧れました小学生の私。周囲の騒ぎをよそに自分の恋の行方だけ心配してるのんのとマーク。クラスメートのラブストーリー大作戦にのっかってちゃっかりカップルになっちゃった二人。親友をとられた一丸君、お気の毒でした。しかしこの物語の真のバカップルはハイミスの広川先生と変人高尾先生ですよ、お間違いなく!

[おまけ裏企画]BOY'S LOVEバージョン
*男性同性間の描写を含みます。ご興味のない方、苦手な方はご遠慮ください。
作品紹介を担当するのは
 卯月もよ  小西優里  天野章生  岸田志野  城野ふさみ

●書影はamazonアソシエイトプログラムbk1ブリーダープログラムを参照、または、所蔵本を撮影しています。

 
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